
薪ストーブは焼却炉ではありません。薪ストーブは薪を燃やすために設計された専用の暖房器具です。そのため薪以外のものを燃やすと思わぬ事故につながり、とても危険です。また、薪ストーブや煙突を損傷してしまうリスクも伴います。
「燃えるものは何でも薪ストーブの燃料になる」と思っている方がいますが、それは大きな間違いです。薪ストーブは薪を燃やすために設計された専用の暖房器具です。
薪ストーブの開発中に、焚き付けに新聞紙や段ボール等を燃やしたことがありましたが、このような紙類は火の粉となって飛び出す場合があり、わずかな火の粉でもヒヤッとして、とても危険な思いをしました。お手軽な焚き付け紙類ですが、万一火の粉が飛び出しては危険ですので、焚き付け用の細木(針葉樹がお奨め)がいちばん良いとです!是非、細木をお使いください。
また、薪以外の木材であっても、ベニア板のような加工木材は、接着剤や薬剤が含まれているものが多く、有毒ガスが発生してしまうことと、異常な温度上昇も発生し、薪ストーブ、煙突も損傷してしまいます。また、ご近所トラブル・迷惑の原因にもなってしまいます。

これらの木材は燃やさないようにしましょう。燃やしてはいけないものを紹介しますね。
燃やしてはいけないものの例:
1.紙類
・灰になって煙突から飛散すると火事の原因になってしまいます。
2.家庭ごみ(紙ごみ、生ごみ、プラスチック、ビニールなど)
プラスチック類、ビニール類等が燃えると黒煙、有毒ガスや異臭が伴い、薪ストーブ本体、煙突も損傷してしまいます。
3.ベニヤ板・接着剤や薬剤が付着している建築木材
・有毒ガスが発生するため、絶対に使用しないでください。
4.塗装や壁紙など薬剤が付着している木材
・黒煙、有毒ガスや異臭が伴い、薪ストーブ本体、煙突も損傷してしまいます。
廃棄された建材を薪にすれば薪代を節約できますが、樹種や不純物等の有無等は自己責任で十分確認してからご使用ください。もらった木材は必ずチェックしましょう。
解体された建材や端材は重宝します。しかし、接着剤、塗料、薬剤等の物質が残っている可能性が高く、しっかり確認してから使いましょう。
また、薪の中でも、未乾燥薪や生木も薪ストーブや煙突の損傷を引き起こしてしまうことと、煙、臭いも発生させてしまい、ご近所トラブル・迷惑にもなりかねません。十分乾燥させてから(含水率計で20%未満がお奨め目安)ご使用ください。
国産薪ストーブ開発当時から現在に至るまで、私の失敗や経験を元に、「こんなときどうする」を綴っていくシリーズです。「ありゃ!どうしよう」をまとめてみました。
皆さまのお役に立てれば幸いです。これからも順次紹介いたします。
美湖エンジニアリング
代表 神林 寿英

