
「こんなときどうする」シリーズでは、美湖エンジニアリングが国産薪ストーブの開発を通じて経験してきた失敗や改良・改善の積み重ねを元に、安全に薪ストーブを楽しむポイントを紹介しています。
薪ストーブは、上手に使うことで長く快適に楽しめる暖房器具です。その生命線である薪を上手に乾燥させないと、薪ストーブライフが台無しになってしまいます。
薪の乾燥スピードを速める意外な方法を紹介します。それは「雨ざらし乾燥法」です。何とも奇妙な方法ですが、私も実験してみました。
雨ざらし乾燥法とは?
木は、水に漬けることで乾燥スピードが早まると言われています。余談になりますが「木場(私も東京の木場に単身赴任で5年間住んでいました)」という地名が各地に残っています。その地名では、貯木場でもあり、木を海水に漬けて乾燥している場でもあったらしいです。
さて話を戻して、この雨ざらし法は、玉木から薪にして間もない状態で、弊社の別場所にある屋根なし薪棚に野積み状態で梅雨期間だけ雨ざらしにして、その後屋根付きの薪棚に移して乾燥させ、1年足らずで、平均含水率15%程度まで下がっていたのです。どのようなメカニズムでこのような結果になったのかは、今後考察してみますが、明らかに乾燥が早まった実感がありました。
この間乾燥方法の手順は
1~4月 玉木あるいは薪にする
5~7月 雨ざらし乾燥
7~11月 通常の薪棚で乾燥。平均含水率15%程度に
ざっくりこのような工程でした。これはご家庭でもできるのではないかと思います。工夫の余地は多々ありますが、実験レベルでやってみる価値はあると思います。皆さまのご参考になれば幸いです。

美湖エンジニアリング
代表 神林寿英
国産薪ストーブの開発・製造に携わり、安全性について数多くの試験・改善を重ねてきました。開発時の経験や失敗、または文献から得た知見を元に、薪ストーブをより安全に長く楽しむための情報を発信しています。
美湖エンジニアリングは、国産薪ストーブの開発・製造を行なっています。薪ストーブ選びや設置についてもご相談ください。

