「こんなときどうする」シリーズでは、美湖エンジニアリングが国産薪ストーブの開発を通じて経験してきた失敗の積み重ねを元に、安全に楽しむためのポイントを紹介します。

薪ストーブは、正しく使うことで長く快適に楽しめる暖房器具です。しかし、使っていない時期や薪棚の管理を誤ると、思わぬ事故やけがにつながることがあります。

 

【失敗談】

梅雨も明けて、夏らしくなってきて、薪棚に積んである薪に「スズメバチが来てるなあ」と思いつつ、すぐにパッとどこかに飛んで行ってしまう日々が2、3日続いて、数日間スズメバチも見かけなくなりました。その後、気にも留めずさらに2週間ほど経ったある日、一匹のスズメバチが薪の間に入っていくのを見かけ「おや?」と思い、入って行った薪のスキマをのぞいてみると、ななんと!

握りこぶしほどのスズメバチの巣ができているではありませんか。これにはぞっとして、どうやって駆除しようかと思いつつ。薪を動かすと刺激して彼らは怒り出すでしょうし、かといって、そのままにしておくともっと大きくなって数も増えてくるでしょうし。「しまったぁ!どうしよう」と考えた挙句、ジェット型の殺虫剤で、一気に薪のスキマに「ぶわっ!」吹き込ませ、何とか駆除できました。いやはや、ほんと怖かったです。このスズメバチは「キイロスズメバチ」という比較的小さなタイプで、巣も小さかったので、素人駆除で大丈夫でしたが、一つ間違えると大変なことになるところでした。

【原因】薪棚に積んだ薪にスキマがあった

薪棚に置いた薪と薪の間に10cm~20cmほどのスキマがあちこちにあったことが、スズメバチにとって良い環境だったと思います。薪と薪のスキマも大きく、煩雑な積み方をしていたのが、この原因だったと思います。

【対策】薪を薪棚に積むとき、できるだけスキマをなくしましょう

薪の形は不揃いでしたが、長さも不揃いで余計にスキマができていました。薪積みは、

長さを揃えて積むこと

割った面をできるだけ上向きに揃えて、できる限りスキマをなくす

これに限ると思います。今回、スズメバチには気の毒なことをしてしまいましたが、これからは、薪の間に巣を作らないようにスキマをできる限りなくしたいと思います。

特にスズメバチはご近所にも迷惑をかけてしまいますのでほんとに要注意です。しっかり薪棚の状態を把握して。時々監視するようにしましょう。

 

Q1;なぜ薪棚にハチは巣を作るの?

A1;

あしながバチや、スズメバチは雨が当たらない軒下や、屋根裏に巣を作る習性があります。今回の薪棚も、雨風が当たりにくい良い環境だったのだと思います。

 

Q2;どうやって駆除するの

A2;

今回、巣も小さく、ジェット型の殺虫剤が届く範囲だったので自分でできましたが、本来は小さなスズメバチも大変危険ですので、駆除専門業者に相談して駆除してもらうようにしてください

 

国産薪ストーブ開発当時から現在に至るまで、私の失敗や経験を元に、「こんなときどうする」を綴っていくシリーズです。「ありゃ!どうしよう」をまとめてみました。

皆さまのお役に立てれば幸いです。これからも順次紹介いたします。

 

美湖エンジニアリング

代表 神林寿英

 

国産薪ストーブの開発・製造に携わり、夏場の普段の管理や安全性について数多くの経験を重ねてきました。開発時の経験や失敗から得た知見を元に、薪ストーブをより安全に長く楽しむための情報を発信しています。

 

美湖エンジニアリングは、国産薪ストーブの開発・製造を行なっています。薪ストーブ選びや設置についてもご相談ください。

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