こんにちわ、美湖エンジニアリングの神林です。

平素より、美湖エンジニアリングのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

このシリーズは、弊社薪ストーブの開発時から現在に至るまでの数々の失敗話を「失敗は成功の母」をコンセプトに綴っていこうと考えています。

また、私の個人的見解とともに綴っていますこと、予めご了承くださいませ。(笑)

弊社は、国産メーカとして日本製薪ストーブを2024年に商品化しました。私は、開発当初から今までの「失敗に伴う改善点、職人さんの声、お客様の声による改良点」を反映させ、日々進化し、今後も続けて参ります。

さて、ここからが私の失敗話の本題です。

前回【第3回】で、私専用の「ミス防止チェックリスト」を活用しながら設計している主旨のお話をしましたが、多くの失敗のうち、次に多かったのが、「図面上に設計意図、表現不足、記載ミス」でした。図面は、職人さんや製作者さんに全てを伝えなければなりません。すなわち、「誰が見ても作れる」というものでなければなりません。「口頭で伝える」はご法度です。「図面の行間を読んでもらう」とか「気心知れた人にだけ」とか「あなたと私の中だけのものづくり」というのは論外です。それは図面とは言わず、単なるお絵描きになってしまいます。ちょっと厳しい言い方ですが、全世界の私たちはそのように教育されてきました。「口頭説明は入りません!図面で全て表現しなさい!」と、よく𠮟られました。

私は、図面がきちんとしていれば、言葉は通じなくても全世界の人に伝えることができると信じています。私がサラリーマン時代に実体験したことですが、相手はドイツ人技術者の方々で、言葉はまるで通じない状況でひとたびお互いの図面を見ながら語り合うと、なんと分かり合えたのです。通常は、図面はトップシークレットなので見せ合うことなどしませんが、誰が言い出したかはわかりませんが「お互いに図面を見せ合おう」となったのです。そうするとお互いの設計意図、こだわるところ(材質、寸法精度、加工方法、加工方向等)、ルーズにするところ等々。お互いに意図を尊重し、良いところをリスペクトし、これには本当に驚きましたし、最後はお互いにニコニコで、課題も一気に解決しました。

さて、薪ストーブ開発中に私が犯したミスは、

  • 溶接後の表面処理の指示不足
  • ルーズ代はどこに設けるのか
  • 寸法精度の使い分け
  • 部品のコーナ、切断面処理

これらの表現が十分でなかったのです。実は現商品化図面にも修正しなければならないところがありますので、図面に順次表現追加しているところです。

誰でも作れるように表現するのは本当に難しいですね。

                   

弊社の薪ストーブは、全溶接構造なのですが、溶接線の仕上げ処理が抜けていて、現場の職人任せになっていました。試作段階で3種類の仕上げ処理を製作してもらい、最終的に決めたわけですが、職人さんに大きな労力と手間をかけてしまいました。私の意図がしっかりしていればこのようなことにはならなかったはずです。また、熱伸び代でも「どの方向に何ミリ延ばすのか」をしっかり考えていなかったため、あいまいな寸法記載になってしまい、これも反省すべき点でした。現在は、これらは図面を作成する前に職人さん、生産技術の方々と十分相談することに努めています。

図面だけで全てを最初から表現することは、なかなか難しいものです。そこで、職人さん等から問い合わせがあったことをメモしながら、次の図面修正に備えるようにしています。

全ては、「商品の品質が安定(変形しない、破損しない、壊れない等々)、製作者さんが製作しやすいように、お客さんが怪我しないように」のために。

私は「ねじが一本、いや複数本抜けていて、おっちょこちょい」な性格です。それだけに自己チャックを科して今まで人生歩んできました。こんな私ですが、どうぞご愛顧ください。

今後も開発過程の失敗談を順次紹介しますね。どうぞご期待??ください。

追伸

弊社商品は、自信を持ってご提供していますので、どうぞご安心してご使用ください!

美湖エンジニアリング

代表 神林 寿英