こんにちわ、美湖エンジニアリングの神林です。

焚き始めの薪の組み方は「てきとうに組んでも何とかなる」と思っていませんか。いやいや、そんなことありません。とても重要で、着火が成功するか失敗するかの分かれ道の一つです。

想像してみてください。もし、火がつかなかったら、途中で消えたら。そのロスタイム、暖まらない部屋、煙が部屋にもくもく、廻りからのブーイング等々。

そこで、「焚き始めの薪の組み方」を紹介していきます。

焚き始めの薪組みは空気の流れ、炎の広がり方を想像しながら、脳トレ気分で取組んでみてください。

今回は針葉樹、広葉樹と廃材・端材等を利用した様々な組み方を紹介します。

なお、廃材利用の場合、ベニヤ板、塗料が塗布された材、壁紙やプラスチックが張付いた材は、有害物質の放出、黒煙発生、悪臭の原因と、薪ストーブ及び煙突にダメージを与えてしまいますので、絶対に使用しないでください。

また、薪はよく乾燥した薪をご使用ください。これは鉄則ですね。釈迦に説法で申し訳ありません。

 

弊社の薪ストーブで実験していますが、他社メーカーの薪ストーブでも燃焼理論は変わりませんので、同様の結果になると考えています。以下の4つの共通ポイントを守っていただければ、スムーズに着火すると考えています。いくつか組み方を紹介しますのでお試しください。

ちなみに、私は「上から着火」をしていますが、「下から着火」でもかまいません。上の方が小さい細木を組んでいますので、燃え広がりやすい傾向あります。

  • できる限り左右対称に組み、高さは燃焼室背面の2次空気取入口高さぐらいまでにしてください。燃焼室背面の空気が着火後の薪の炎と混合しやすく、上部高さが適切にあると炎が広がりやすくなる傾向にあります。
  • 井形組みは、「スカスカ」にならないようにしましょう。下から上がる空気が前後左右に広がりを持つようなイメージで組んでください。中薪、細薪、細木の間はいずれも指1本巾ぐらいにしてください。細木以下の太さは、3本並び(川の字)組み以上でも良いでしょう。
  • 着火3~5分後、火が上から下に降りて横への広がりがあるかを確認しましょう。万一、降りていかない場合は、種火炎の上に細木等をのせて炎を大きくさせましょう。
  • 炎が炉内を横に半分以上広がったら、給気調整ダンパをお好みの開度に絞りましょう。過剰空気は煙の元になるためです。

薪の組み方 例1

井形の最下段は広葉樹中薪(太さ5~8cmぐらい)2本2段組み、その上に針葉樹細木(太さ2cmぐらい)2段井形組み、その上に針葉樹極細木(割りばし程度)を3本川の字形で2段組んであります。これで高さは約18cmで、薪量は約1.8kgです。

薪の組み方 例2

井形の最下段は針葉樹中薪(太さ5~8cmぐらい)2本2段組み、その上に針葉樹細木(太さ2cmぐらい)2段井形組み、その上に小さな端材少々積みました。これで高さは約15cmで、薪量は約1.6kgです。

薪の組み方 例3

井形の最下段は針葉樹細薪(太さ3~5cmぐらい)2本2段組み、その上に針葉樹細木(太さ2cmぐらい)2段川の字形組み、これで高さは約13cmです。2次空気取入口やや下ぐらいです。薪量は約1.0kgです。

薪の組み方 例4

井形の最下段は針葉樹中薪(太さ5~8cmぐらい)2本1段組み、その上に針葉樹細木(太さ2cmぐらい)3段川の字組み、その上に針葉樹極細木(割りばし程度)積みました。これで高さは約15cmです。薪量は約1.4kgです。

 

今回、私が紹介した事例は、薪重量や薪組みの高さ(2次空気取入口以下にはしています)をいろいろ変えています。いずれの組み方も良好な着火で15~20分後には燃焼室内は火炎が充満していました。

着火時の薪の量は、できるだけ少なく、素早く着火させ、次の追加薪でグイっと温度を上げていくのがベストでしょうね。いずれにしても「まず着火」させないとことが前に進みません。

一度試してみてください。どれが正解というものはありませんが、お使いいただいている薪ストーブに合った薪の組み方があると思います。次回は薪追加のタイミングと薪の置き方についてお話しします。

試行錯誤を繰り返して、着火成功の方程式を見つけていただく手掛かりになれば幸いです。

 

美湖エンジニアリング

代表 神林 寿英