こんにちわ、美湖エンジニアリングの神林です。

今回は、身近な話から、災害に対する考え方の一つを提案します。

日本は、世界の中でも特に災害の多い国です。近年は豪雨・豪雪、台風の激甚化や広域化し、毎年のように日本のどこかで災害が発生しています。

また、地震、火山噴火の自然災害は、私たちの社会活動や経済活動において、大変な影響を与えてしまうことがシミュレーション等でもわかってきています。もはや日常的にリスク低減を考える時代にきています。

防災計画及びBCPは、大企業を中心に「単なる危機マニュアルではなく、持続性と信用力を左右する経営基盤」という考えから、その取組が急速に進んできました。

しかし、中小企業、個人事業はもとより、私たち個人の日常生活はどうでしょうか。災害に対する取組はあまり進んでいないのではないでしょうか。

いつ起こるかわからない災害に対して、日常使いをしながら、どのように何を備えるべきでしょうか。この課題に対して、食糧・水・生活用品等の備蓄以外で、薪ストーブメーカの視点で「災害時の食と暖」についてお話いたします。

昨今の自然災害の激甚化に伴い、政府・行政は「災害自立性」の重要性を発信しています。この災害自立性とは、災害が発生した時に、個人・家庭・地域・組織が外部の支援に依存しすぎず、自力で一定期間、生活や活動を維持できる能力をいいます。

行政の支援は、必ずしもすぐに届くわけではないので、「自分たちで備え、判断し、行動できる力」を高める行動が重要だという考え方です。

個人・家庭における災害自立性の要は、「備蓄(食料・水・医薬品・生活用品1週間分程度)と、情報収集(災害情報得て、正しく判断する)」であり、私は、特に冬場の約1週間を生き延びるためには「食と暖をとる」が最重要と考えています。

手っ取り早く考えると、「暖は厚着でしのぐ。食は缶詰・非常食でしのぐ」が思い浮かびますが、「暖房と調理を一体で考える」と、暖房と調理を別々に考えるより、圧倒的に効率性と災害自立性の向上にもつながります。

その方法として、話題になっている「太陽光発電+蓄電システム」は、普段使いと災害時にも備えた自立型発電として有効です。このシステムは、ZEHの有効アイテムでもあり、停電があっても自立電源で「食と暖をとる」方法です。しかし、太陽光発電は、日照時間に左右され、蓄電池の容量にも限りがあります

また、電気を使用しない石油ストーブは、普段使いはもちろんのこと、災害時でも普段使いとほぼ変わらず活用できます。しかし、災害時に停電は、自宅と同様に町全体が停電しているので、例外なくガソリンスタンドも停電しており灯油供給も停止してしまい、使用不能となってしまう不安があります。

ここで、電気を使用しない薪ストーブは、石油ストーブと同様、普段使いはもちろんのこと、災害時でも普段使いとほぼ変わらず活用できます

燃料となる薪も薪ストーブユーザは、薪棚に次シーズン用に薪乾燥をしていますので、災害時でも普段使いとほぼ変わらず活用できます。

暖房と調理は、災害時に「生き延びるための基盤」です。電気・ガス・水道が止まった状況でどれだけ自立できるかは、事前の備えで大きく変わります。

普段使いでも、まれに発生する冬の停電時でも暖房や調理が可能であり、ご自宅の防災力強化にもつながり、災害に強い家(レジリエンス)という側面をさらに強化できます。

私は、災害自立性はエネルギー・燃料を「ガスだけ石油だけ電気だけ」とどれか1つに依存するのではなく、リスク分散することが肝要と考えます。

私は、「何を持っているか(道具)」「どれだけ燃料を備えているか(運用)」「普段から使い慣れているか(習熟)」この3つが揃って初めて災害自立性が高まると考えています。

 

私は「普段から使いこなす」ことが重要で、非常時に慣れない器具を扱うのは危険であり非効率を招いてしまいます。日常の延長で使うことで災害時のストレスが大きく軽減されるでしょう。

災害自立性は「道具×運用×習熟」で決まります

そして、災害時に外部支援が来るまで「自分たちの力で生き延びるための能力」が災害自立性です。

「備えよ常に!」

 

弊社は、これからも様々な提案をいたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。

美湖エンジニアリング

代表 神林 寿英