こんにちわ、美湖エンジニアリングの神林です。

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***熱貫流率の計算方法***

熱貫流率の計算方法は、材質、材料の物性値、材料厚さをしっかり見極める必要があります。

計算の基本式

熱貫流率(U値)= 1/熱貫流抵抗(R値の合計)

この「熱貫流抵抗」は、以下のように求めます。

  • 各材料の熱抵抗値(R値)を求める

熱抵抗値=材料の厚さ/熱伝導率(λ)

  • 室内側と外気側の表面熱抵抗値

外壁熱抵抗=0.11、内壁熱抵抗=0.04と固定値を採用する

  • すべてのR値を合計して、逆数を取る

これが熱貫流率になります

計算例:外壁の計算(単位に注意しましょう)

断熱ボード(12.5mm, λ=0.220)、断熱材(90mm, λ=0.038)、合板(9mm, λ=0.160)を

断熱ボード(石膏ボード等):0.0125/0.220=0.057

断熱材:0.090/0.038=2.368

合板:0.009/0.160=0.056

表面熱抵抗:0.11(内側)+0.11(外側)

合計R値=0.057+2.368+0.056+0.11+0.11=2.701

U値=1/2.701=0.370 W/㎡・K

以上のように、熱が通りやすさ・通りにくさが数値でわかります。

***私目線の体験談***

いやはや、この計算は小難しいですね。材料の物性値使ったり、単位を揃えて、割ったり掛けたり。。。

めんどくさいけど熱の移動を数値化することで、この数値が建物の基本設計の一つになっていることは間違いないです。これからの省エネ住宅には欠かせない数値となっています。

是非、注目してみてください。そのような流れの中、薪ストーブがどのように関わっていくか模索していきたいと考えています。

美湖エンジニアリング

代表 神林 寿英