こんにちわ、美湖エンジニアリングの神林です。

薪ストーブの燃料は、ほとんど灰になります。今回は「灰」についてお話しします。

薪ストーブの心臓部は燃焼室です。燃焼室のクリーニングが、薪ストーブ本体の寿命を左右するといっても過言ではありません。

灰が灰受け皿にいっぱいになったら、灰取りバケツ(ふたつきのもの。私は使わなくなった鍋ふたを利用してます)に捨てましょう。

薪ストーブは、冬場の連続運転により、焚けば焚くほど必ず薪の燃えカスである灰が燃焼室と灰受け皿に溜まります。灰は、燃焼室に灰が溜まり過ぎると空気取入口が塞いだり、扉から灰がこぼれてしまうこともあるため、火かき棒で燃焼室下の灰受け皿に灰を落とすようにしましょう。また、「焚き始めの火の勢いが弱いなあ」や「火つきが悪いなあ」と感じたら、火かき棒で空気供給穴を開けるようにしましょう。

灰受け皿がいっぱいに溜まったら、灰取りバケツに灰を移し、完全に消火させてから捨てるようにしましょう。

ただし、高温になる薪ストーブ(特に輻射熱型;弊社の「すみれ」、「さくら」は輻射熱型です)は、灰が燃焼室の火格子の燃焼熱に対する保護と、燃焼室の断熱性能を上げる効果があるため、燃焼室内の灰は全てクリーニングせずに厚さ2cm程度残しておきましょう

春になり、薪ストーブを焚かなくなったら、燃焼室に溜まった灰は全て取り出しましょう。

灰は、湿気を吸収するので、燃焼室内、あるいはストーブ内面の錆の原因になります。できるだけきれいにクリーニングしましょう。灰受け皿の奥もきれいにクリーニングもお忘れなく。灰がこぼれて溜まったりしているためです。

灰は、各自治体のルールに従って廃却してください。

ですが、薪ストーブの灰は様々な使い道がありますので、ここで紹介しますね。

  1. 庭や畑の土壌改良

灰にはカルシウムやカリウムが多く含まれ、弱アルカリ性です。畑の酸性に傾いた土を中和する働きがあります。これは定番ですね!

野菜では特に ナス科(トマト・ナス・ジャガイモ) との相性が良いそうです。(私、知らなかったなあ。連作障害防止なのでしょうね)

ただし 入れすぎるとアルカリ過多になるので、少量まき(一握りを2m2当たり5回ぐらい)してがコツです。特に針葉樹の灰はアルカリ成分が強めなので、もっと少量ずつ注意して撒いて耕してください。

  1. 害虫よけ

灰は乾燥性が高く、ナメクジやカタツムリが嫌います。植物の周りに薄く円を描くように撒くとバリアになります。雨で流れてしまいますので、こまめに補充してくださいね。

  1. 灰汁(あく)を使った掃除・洗浄

灰を水に浸して作る「灰汁」は弱アルカリ性です。昔は 食器洗い・油汚れ落とし・布の漂白に使われていたそうです。近所のおばちゃんが教えてくれました。現代でも、自然派クリーニングとして使えますよ。私もやってみましたが、「すごい!」の一言です!試してみてください。

4. 生ゴミの消臭・乾燥

生ゴミに少量ふりかけると、臭いを抑え水分を吸収します。コンポストのバクテリア分解も助けるそうです。私はまだやっていませんが、近所の農家さんが教えてくれました。

ただし、以上の利用方法は、いずれも完全に冷めた灰だけを使うようにしてください。

 

安全に灰を扱うためのポイント

  • 金属製フタ付バケツを使う

灰は、「炭も混ざっているものだ」と考えてください。金属製ふた付バケツに入れて、しっかりふたをして72時間は冷ましましょう。灰に混じった炭がじわじわ燃えている可能性が高いためです。私も2日後の灰の中に混ざった炭がまだクスぶっていた経験があります。怖いですよね。

金属製・耐火性の容器が必須で、プラスチック容器は、絶対NG(溶ける・発火の危険)です。くれぐれもご注意ください。

  • 安全な場所に保管する

風通しがよく、屋外で可燃物が近くにない場所に保管してください。また、子どもの手の届かないところに保管してください。

  • 触るときは手袋を

弱アルカリ性とはいうものの、素手で触ると荒れることがありますので、ご注意ください。ゴム手袋をお奨めします。私もそうしています。

 

試行錯誤を繰り返して、灰との付き合い方を見つけていただく手掛かりになれば幸いです。

美湖エンジニアリング

代表 神林 寿英